全国不動産物件ブログ

大震災の爪跡生々しい被災地へ

2011.10.21

1995年、阪神・淡路地区襲った巨大地震の発生から1週間後の1月24日、私は大阪駅からJR神戸線にのりつぎ、単身で神戸市灘区、中央区方面へとむかっていた。もっとも被害が大きかったとされる地域の調査をおこなうためだ。調査の目的は、もちろんマンションの安全性に警鐘を鳴らした、阪神・淡路大震災による被害状況を把握するためである。しかし、あえて単身でのりこむ決意をしたのには、もうひとつの理由があった。私は、かねてから画一的な調査方法に疑問を感じており、調査団の一員として現地入りすることに強い抵抗をもっていたのである。

埼玉高速鉄道(新井宿)の新築一戸建て
JR相模線(上溝)の新築一戸建て
JR南武線(谷保)の新築一戸建て
京成本線(ユーカリが丘)の新築一戸建て
JR京浜東北線(上中里)の新築一戸建て

われわれがいま知りたいのは、机上の論理ではなく、実際の安全性であり、被害を最小限にくい止めるのにはどうしたらいいのか、という対処方法のはずだ。たんに設計図と照らし合わせるだけの調査方法では、問題を解決する糸口もみえてこない。従来からの調査方法を否定するわけではないが、われわれが“すぐ知りたいこと”を検証するためには不十分な要素が多く、いずれ調査結果が正式に発表されるとしても、それは何年も先になるだろうと考えた。さらに、いずれ一般に公表されるであろう情報も、専門家でなければ理解できそうもない難解な内容となるはずだ。たしかに、数字に裏づけされたデータは信頼性が高いといえるが、それも解釈次第である。